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【第5回】記念製品 北陸重機タイプモーターカー エッチング板


【お知らせ】2019年の再生産品の販売等に関しては、こちらのページをご覧ください。


【2009.10.3追記】
情報の更新と一部画像差し替えを行いました。
【2019.8.19追記】
プロトタイプに関する情報の更新と画像追加を行いました。
【2023.5.20追記】
プロトタイプに関する情報の更新と画像追加を行いました。

皆様たいへんお待たせしました、第5回の記念製品をご案内いたします。
今回は北陸重機タイプモーターカー車体エッチング板です。スケールはHO、ゲージは6.5mmないしは9mm。設計・製造は前回同様アルモデルにお願いしています。

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プロトタイプは、立山砂防軌道を中心に“今なお現役”で活躍中のナローのモーターカー。キットは立山砂防の昭和55/1980年度導入車・“管理番号55-10-64”のディメンションに基づいて設計し、パーツの選択によって数種類に作り分けられるようになっています。また、実車の基本寸法は若干異なりますが、多少のアレンジ+黄色い塗装で屋久島電工風としてもお楽しみいただけます。

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キットの内容は車体の基本部分のみで、足回りやディテール(ヘッドライト、バッファー、ベンチレーター、手スリ、ステップ、マフラー等)はユーザーの皆様に“おまかせ”となります。
キットは10/4の祭の会場のみでの販売で、頒布数量:200枚、価格:2,500円となります。

なお、動力装置に関しましては、下記の方法を推奨いたしますので、参考になさって下さい。

【6.5mmゲージの場合】
トーマモデルワークス 汎用2軸動力台車A〔標準ギア仕様〕(→製品詳細


1軸駆動の動力キットで、Nナロー用と称していますが、もちろんHOの6.5mmゲージにも使用できます。車輪径φ4.8、ホイールベース14mm(モーターは別途購入が必要)。そのまま使っても差し支えありませんが、実感を求める場合はホイールベースを11~12mm程度に短縮改造されることをおすすめします。今回の『祭』の当日、同メーカーのブースにてお求めいただけます。

クラフト 6.5mmゲージ用動力『WB12-6.5』(→製品詳細【第5回】記念製品 北陸重機タイプモーターカー エッチング板_a0100812_03240407.jpgメルクリン・ミニクラブのスペシャリストである模型工房『クラフト』から、今秋リリース予定の6.5mmゲージ用汎用動力装置。ホイールベース12mm・車輪径φ5.0、モーター横置き2段減速による2軸駆動、ダイキャスト製フレームの本格的パワーユニットです。
今回の祭会場の受付にて、サンプル品の展示と購入予約受付をいたします(販売はメーカー直販となります)。

【9mmゲージの場合】
●ホイールベースの違いや台車枠の形状・はみ出しに目を瞑るなら『キャラメルN動車(TYPE-ST)』が一応利用可能です。
●なお、キットの説明書に、KATO Bトレインショーティー用動力のモーター・ギア・車輪・集電板と1mm厚のベーク板orプラ板でやさしく作れる動力の製作方法を記載予定です。


【当エッチング板については、追って別エントリで補足情報をアップしてありますので、併せてご覧下さい】


●プロトタイプの画像
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・左上:立山砂防軌道(建設省立山砂防工事事務所→国土交通省立山砂防事務所 軌間:610mm) 管理番号55-10-64(1994年以降 愛称:『白鷹』)
昭和55/1980年度(1981年2月)導入。製造当初は3-10-101同様正面Hゴム支持2枚窓だったが、後年開閉式1枚窓に改造(ただし車体側中桟は残る)。車体左側面中央の燃料給油口にフラップがなく、側板より斜めに凹んだ位置にフューエルキャップが剥き出しな点がのちの増備車と異なる。40年以上にわたり活躍したが、2023年3月をもって除籍となった。 1991.9 千寿ヶ原 P:中部浩佐
・右上:立山砂防軌道(同上) 管理番号3-10-101(1994年以降 愛称:『雷鳥』)
平成3/1991年度(1992年3月)導入車。車体は基本的に55-10-64と同様。後年、ルーフキャリアを増設し、前面窓も55-10-64同様開閉式1枚窓に改造。1992.8 千寿ヶ原 P:中部浩佐
・左下:立山砂防軌道(同上) 管理番号4-10-45(1994年以降 愛称:『かもしか』)
平成4/1992年度(1993年2月)導入車。製造当初から前面開閉式1枚窓となっており、背面の窓も上ヒンジに。また、後方側扉の幅が前2車に比べ若干広い。 1996.10 樺平 P:RM MODELS編集部(ネコ・パブリッシング刊『模「景」を歩く』より転載)
・右下:屋久島電工 無番号(軌間:762mm)
1999年導入の、屋久島の森林鉄道における最新型MC。立山砂防のものに対し、軌間のみならず車体の幅・高さも異なるが、同族車種といえる機体。 2000.8 苗畑 P:柴草敏明

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▲3-10-101のリアビュー。後妻窓は55-10-64と同様に下ヒンジ開閉。 1992.8.18 P:中部浩佐
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▲4-10-45のリアビュー。後妻窓は上ヒンジ開閉。屋根上のオレンジ色の物体は折り畳み式の担架で、現在立山砂防のMC・DLすべてに搭載されている。2023.5.15 P:中部浩佐
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▲4-10-45の前進右側。 2023.5.15 P:中部浩佐

★なお、これらのほかに、立山砂防軌道の最新増備車・管理番号12-10-2 が存在する。以下の写真のように、ラジエターグリルの形状と後妻面の扉の開閉構造が異なるのが特徴。 また、2019年7月現在、立山砂防のモーターカーは全て愛称入りのヘッドマークが取り付けられ、屋根上には折畳み式担架の搭載がなされている。
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▲立山砂防軌道 管理番号12-10-2 (愛称HM:『はやぶさ』)。2000年度の購入車。屋根上の長方形の箱はGPS装置格納のため追加されたもの(他にMCでは55‐10-64に施工)だが、後に中身は撤去されている。2019.7.24 P:中部浩佐
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▲12-10-2の背面窓は、妻面左側が縦ヒンジで開く構造となった。2019.9.9 P:中部浩佐
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▲庫内留置のモーターカーたち(中央が55-10-64、他2台は3-10-101と4-10-45)。2019.7.24 P:中部浩佐

▼参考リンク:55-10-64のデビュー当時(1981年)の姿



by maruk-fes | 2009-09-23 04:01 | 記念製品(エッチング板)
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